ベンチャー企業・スタートアップで成長したい人へ。

こんにちは、谷です。

完全未経験のWEBド素人だった大学4年生の時に、新宿の創業間もないベンチャー企業でお世話になって以来、WEB業界も気づけば8年目。
新潟に来てからはだいぶ肩の力も抜け、仕事の量・質ともに「ゆるく」はなってきていますが、独立前も後も、結局のところずっとアーリーステージのベンチャー企業に身を置いていることになるわけです。そんな環境で働く様々な人を見ていて個人的に思うことを。

当社も積極採用中なので、採用応募をご検討の方にも参考になればと思います。
→採用情報

ベンチャー企業で働く魅力とは

ずばり、スタートアップのベンチャー企業で働く魅力は、

「若いうちから急速に成長できること」
「やりがいが大きいこと」

だと思います。

より具体的には、

  1. 何をするにも、自分で考えて動く必要があり、仕事における個人の「裁量」「責任」が大きい。
  2. 事業規模が急速に大きくなる中で、若いうちから様々な事に「挑戦できる機会」がある。
  3. 「会社の成長」と「個人の成長」がリンクするので、成長意欲を維持しやすい環境がある。
  4. 目標を共有した小規模チームの中で「自分の役割」を感じやすく、やりがいを得やすい。
  5. 経営者との距離が近く、自分の意見を上げやすい。経営視点を身につけやすい。

こういったところが、特徴であり、魅力になると思います。

自分の場合も、新卒採用時が、リーマン・ショックの就職氷河期だったこともあり、終身雇用の崩壊や不安定な経済情勢の中で、自分の力で生きている人材でありたいと考えていました。早々に大手企業へのエントリーを取りやめ、自分が成長できる環境に身を置くことにしました。

前職時代に書いてもらった似顔絵

前職時代に書いてもらった似顔絵

ベンチャー企業で伸び悩む人。

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ベンチャーの魅力の主軸が、「若いうちから急速に成長できること」であるわけですから、貪欲にチャンスを拾っていかなければ、そこで働く意味がありません。会社も成長していて、周囲も皆バリバリ仕事している環境の中で、伸び悩んでしまう人。うまくチャンスを生かせない人もいます。

↓こんな方にはおすすめしません。

仕事を「こなす」癖がついている人。

「最低限の労力で、課題をクリアする」というのが許されるのは、学生まで。ビジネスの現場、会社という組織の中では、最後に一手間をかけられるかが大切だと思っています。仕事を依頼してくれたクライアント、任せてくれた上司の期待を1%でも超える努力をしなければ、次のチャンスが回ってこなくなります。

当事者意識を持てない人。責任転嫁しがちな人。

アーリーステージのベンチャー企業の環境は、大手のそれとはまったく違います。人事制度や、教育制度など、労働環境としても何も整備されていないことも多いです。そんな環境の中では、会社の課題を自分自身で解決しようとする意志を持ち、「自分達自身が会社を創っている」という意識が持てないと、つらい思いをします。

教えてもらわないと仕事が進められない人。

事業拡大スピードが早いので、個人のレベルでもどんどん新たな業務範囲が増えていきます。業務フローも何も固まっていない事が多くあります。新規事業の立ち上げを任された場合などは特に、誰からも教えてもらえない場合がほとんどです。自分で本を買ったり、調べながら勉強して、自主的に考えて仕事ができないと、いつまでたっても何も任せてもらえません。

人生における仕事の比重が低い人。

会社の急成長に伴って、どんどん新たな業務範囲が増えていく上に、自分で考えて成果を出さなければいけない環境ですから、どうしたって忙しいです。通常業務を片付けながら、常に新しいことにも取り組んでいかなければいけません。
若手がバリバリ仕事している環境ですから、仕事以外に意識が向きすぎている人は、なかなかその中で抜きん出ることが難しくなり、埋もれてしまいます。中には、夢中になって仕事して、朝から晩まで、ご飯を食べる時も、お風呂に入るときも、仕事のことを考えている奴がいます。休みの日でも出社していたり、本を読んだりして自分の考えをブラッシュアップして翌週に臨むモチベーションの高い奴も、実際にいます。そんな人が若くして上に行きます。時には息抜きも必要ですが、ベンチャーで大きく成長したければ、若いうちは仕事中心の生活になることは覚悟するべきです。

単独行動が目立ち、上司への報連相を疎かにしてしまう人。

仕事における個人の「裁量」が大きいのは間違いありませんが、かと言ってただ「自由」な訳ではありません。若手が多く、経験も浅いメンバーが中心の組織で、皆がバラバラの方向に突っ走ると収集がつかなくなります。
小規模なベンチャー企業の経営層の多くは、想像以上に規律や、指揮系統を重視しています。上司への確認が多い=仕事ができない、という思い込みがある人もいますが、上司への報連相が多ければ多いほど、仕事を任せてもらいやすいです。また、自分のやりたいことや意志を上司に伝える際には、ロジカルに説得できるかどうか(プレゼン能力)もチャンスをつかむ重要なポイントです。

失敗を怖がってしまい、リスクを取れない人。

ベンチャー企業で成長する人ほど、どんどん新しいことを試みて、多くの間違いや失敗をおかします。まちがいや失敗をしないことよりも、チャレンジ精神の方が評価基準として圧倒的に高いです。とくにITベンチャー業界はその傾向が顕著かもしれません。ヤフーの宮坂社長も、「人より10倍速くやって、5倍多く失敗して、2倍成功すればいい」と言っています。事なかれ主義では、なかなか出世しません。

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ベンチャー企業で成長するポイント

色々上げてみましたが、逆に以下のようなことを意識すると、ぐっと周囲からの評価が上がり、様々なチャンスをつかむきっかけが得られると思います。
業種にもよるし、営業なのか、技術者なのか、職種にもよると思いますが、個人的に意識した方がいいと思うポイントを上げてみます。

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変化の大きい環境を受け止められる「素直さ」があるか。

会社組織においても、事業内容においても、業界自体においても、変化の大きい環境ですから、それを素直に、柔軟に受け止められる度量が必要です。また挑戦的に様々なことに取り組む中で、先輩の言うことや自分の失敗を認められる素直さがなければ、なかなか成長しません。サイバーエージェントの藤田社長も、採用基準の第一条件に「素直さ」をあげています。

より多くのチャンスをものにする「したたかさ」があるか。

たとえば、クライアントから依頼や、上司にちょっとした仕事を振られた時に、期限よりもかなり早めに仕事を仕上げたり、自分の意見や考えを上乗せしてみたり、なんらかの形で期待を1%でも超えるような仕事をする。自分のやりたいことや目標をあえて大げさに周囲に意思表明する。ガッツのある若手がどんどん増えていく環境では、そういったアピール力、したたかさがないと、なかなか突き抜けないし、チャンスをつかみとれません。他の人間を蹴落とすような腹黒さは論外ですが、健全なレベルでのしたたかさは必要だと思います。

他のメンバーを思いやる「優しさ」があるか。

したたかさの逆を言っていると思われるかもしれませんが、小規模組織の中では、メンバー同士の協力が必要不可欠です。なんでも一人でやる人よりも、周囲の協力が得られる人、周囲を巻き込める人の方が大きな仕事ができます。周囲の協力を得るには、まずは周囲に協力することです。自分の仕事が少しでも早く片付いたら、周りに声をかけて、フォローに入るとか、ちょっと差し入れをするとか、そんなちょっとした優しさが周囲からの信頼になります。小規模なベンチャー企業の経営層の多くは、チームワーク・協調性を非常に重視しています。

自分が納得できるまで考えてやりぬける「しつこさ」があるか。

新規事業においては特に、「はっきりとした正解の見えない仕事」というものが多くあります。そんな中でも、競合を調査したり、ユーザー目線になって色々なサービスを使ってみたり、自分なりに考えて考えて考えぬいて、仕事を進められるか。常に自分が100%納得するまでとことん仕事ができる人でなければ、周囲を納得させたり、上司からGOをもらうこともできません。

経営者に近い立場で考える「視野の高さ」があるか。

忙しい環境では、日々自分がやらなければならないタスクに追われて、目線が下がりがちです。自分のやっている仕事が、チームにどう貢献しているか。もっとチームに貢献するために自分にできることがないか。自分のいる会社のビジョンや課題、他社と比べての優位性はどんなところか。自分の現状や今後進んでいく方向を高い視点で見て、「自分達自身が会社を創っている」という意識が持てないと、いつまでも仕事のおもしろさを感じられないし、チャンスも巡ってこないと思います。

仕事を「楽しむ」意識があるか。

我慢して努力して頑張っても、夢中になってがむしゃらに仕事をしているには絶対に勝てません。仕事を楽しめる人は強いです。もちろんすべての仕事が楽しいことばかりではありません。そんな中でも、「仕事を楽しむ努力」はした方がいいと思います。どれだけ大変な時でも、楽しそうなフリだけでもした方がいいです。前向きな雰囲気は周囲にも活力を与えます。仕事を楽しめるようになるには、まずは小さなことでも結果を出し、周囲に認められることが第一歩です。ネガティブな空気は伝染します。ため息ばかりついている人に、部下はつけられません。

ずいぶん長くなってしまいました。書くのは簡単ですが、実際にやるのは難しいことばかりかもしれませんが、こういったことが自然にできている人はどんな会社でも通用する人材になると思いますよ。
若いうちは特に意識してみてください。

ではまた。

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WRITER

谷 俊介

代表取締役 谷 俊介

この会社の代表取締役。1987年生まれのゆとり第一世代。
大学在学中から西新宿のITベンチャーでSEO/SEM・WEBマーケティングに携わった後、23歳の時に愉快な仲間達と新潟に移住し独立。

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